お薬の専門家として活躍する薬剤師。病院や調剤薬局では人手不足の所が多く、就職や転職には有利な職業です。その薬剤師の資格を得るためには、国家試験に合格しなければなりません。国家試験を受験するためには薬学部を卒業する必要があります。2006年からは6年制に移行しており、大学でより多くの臨床的な知識を学ぶ必要があります。薬剤師の国家試験は毎年1回行われ、2日間に分けて試験が実施されます。
試験内容は基礎薬学・衛生薬学をはじめとして、社会薬学や薬理学など幅広い範囲から出題されます。6年制に移行したことから、実務的な問題も数多く出題されるようになりました。ところで試験の合格率はどのようになっているでしょうか。厚生労働省が発表したデータによれば、平成27年の試験では合格率が76.9%となっています。年によって変わりますが、例年60~80%位を推移しています。
一見高いように見えますが、各大学では卒業試験を実施しており、これでふるいをかけているからです。そのため6年間しっかりと勉強しなければなりません。また私立大学と国立大学を比較すると私立大学の方が高くなっています。これは大学によって試験対策に差があり、私立大学の方が力を入れて対策を行っているからです。